飯山小学校で交通安全教室 (追記あり)
2021年12月28日公開
厚木市立飯山小学校での交通安全教室へ
師走のとある日、当グループの輸送部門である株式会社エッグのミキサー車とダンプが飯山小学校へ。
小学校の改築工事??
いえいえ、飯山小学校で開催される交通安全教室に参加してきたのです。
藤沢市にある当社がなぜ厚木市の小学校での交通安全教室に参加したのか?それは、こんな経緯からです。
少しだけ、長くなります。
飲酒運転のトラックが小学生の列に突っ込むという痛ましい事故を受けて、全国的に通学路での安全対策が強く求められるようになりました。通学路の各所に大人が立つ見守り活動の活発化とともに、交通安全教室の開催要請が多くなるものの、教室開催の要請を受けている県トラック協会も手一杯。
そこで、地域の協議会から声が掛かったのが、当社の取引先である人の森株式会社さん。自社で交通安全教室をやったことなどないけれど、「子どもたちの安全のためなら、学校関係者の皆さんと協力してやりましょう!」となったわけです。
そこで、車両をどうするか?となったときに人の森さんからお声がけいただいたのが当社だったと。多角的に事業展開をされていることは存じ上げていましたが、地域の協議会といった分野までとは・・・地域に根差した企業なんですね。
そんなこんなでミキサー車とダンプで行ってきましたので、その様子をご覧ください。
まずは朝礼から!
学校といえば、朝礼。
大人になってから参加するほうが緊張するのはなぜ??(苦笑)
【しっかりと先生たちの説明を聞く生徒さんたち(エライ!)】
今回の教室は「全校児童対象」ということで、学校関係者をはじめ、たくさんの指導協力の方々がいらっしゃいました。
説明を聞いたら、交通安全教室、スタートです!!
学習のねらいは?
全校児童が対象とのことで、2グループに分かれての開催です。
教室の内容は「内輪差講習」と「死角体験」。これを交互に行いました。
今回の教室を通じて、児童の皆さんに学んでほしいことは次のとおり。
学習のねらい
- 自動車が角を曲がるときに内輪差が起きることを知る
- 交差点等で立つ位置によって巻き込まれる可能性があることなどを理解する
- トラックなど大型車の運転席からの死角の存在を知り、その危険性を理解する
- 自動車やトラックの運転手から見た、安全な歩行の仕方を習得する
- 交通安全を心がける意識と態度を高める
死角体験
死角、とは?
【死角】車の運転席から、目視で確認することのできない範囲。
大人になれば理解できる言葉ですが、子どもにこれをどう伝えるのがいいのか。
どんな車にも死角は存在しますが、大型車となればその範囲は乗用車より広くなります。
何はともあれ体験してみないことには、実感は湧きません。
さぁ、実際に運転席・助手席に乗ってみて、どこまで見えて、どこが見えないのかを体験してもらいましょう!
※ミキサー車の運転席や助手席に乗車することは普段の生活ではなかなかないので、皆さん大はしゃぎ。死角を体験することが目的ですよー(笑)
【ミキサー車へ乗車】
【死角体験の順番待ち】
【ちゃんと説明を聞きます】
内輪差講習
死角と同様に(いや、それ以上に)、内輪差は子どもにとってなじみのない言葉です。
【内輪差】車が曲がるときに、前のタイヤより後ろのタイヤが内側を通ること。その軌道の差
校庭に置いた段ボールの近くをトラックがグルっと走ることで、どのくらいの内輪差があるのかを見てもらいます。
1周目:障害物に見立てた箱を避けて踏まずに走行
2周目:あえて後輪で箱を踏んづけるように走行
車が曲がるときに起きる内輪差を目で見て実感することで、車の近くに立っていることの危険について分かってくれたら、踏みつぶされる段ボールにも存在意義が(違う?)。
とにかく車に近づきすぎない!これが鉄則です。
【校庭トラックを走るダンプ】
体験・講習を終えて
体験・講習が終わり、交通安全教室もそろそろ閉幕。
始まりと同じように、児童のみなさんは校庭朝礼台前に整列。
当社のミキサー車チームのTさん,ダンプチームのYさんから児童の皆さんに、ドライバーとしての視点でいくつかお話をさせていただきました。
■ Tさん
「運転席と助手席に乗ってもらったときに、トラックの近く、とくに左側は死角になりやすいことをお話ししました。僕たちも気を付けますので、皆さんもトラックの近くを通るときは、大きく手を上げたり振ってくれると嬉しいです。」
■ Yさん
「横断歩道を渡るときや歩道のない道路を歩いているときにおしゃべりに夢中で、車に全然気が付いていない人もいます。車に気が付いていないと、私たちが気を付けていても、突然立ち止まったり、車に近づいてしまったりする人も。私たちも気を付けて運転しますので、できれば、おしゃべりは安全な場所で楽しんでもらえると助かります。
あと、こっちを見て手を挙げてくれると、車に気が付いてくれているな、と安心します。」
横断歩道を渡る時は、集中して早めに渡ることで危険も避けられて安心ですし、視線が合うことでお互いに存在を認識できるので危険回避に繋がります。
トラックドライバーの多くは見た目はちょっとイカツイけれど、実はやさしい心の持ち主です。安心して、手をあげてこっちを見てくださいね☆
そして、ドライバーの皆さんがいつも気を付けていることをひとつ。
「普段からスピードを抑えて走っていますが、特に雨の日は路面の水を跳ねさせないよう、会社をあげて気を付けています。」
私たちの仕事は、県内各地をトラックで走ります。
会社だけでなく、行くところ、通るところの全てが仕事範囲。
そこで暮らす方々に不安や不快な思いをさせるわけにはいきません。丁寧な運転は絶対です!
続いて、児童のみなさんから質問と感想もいただきました。
Q「前のタイヤは踏まないのに、後ろのタイヤで踏むのは何故ですか?」
A「曲がる方向に近寄ってくるからです」
(「内輪差があるため」と内輪差の説明を最初にお伝えしましたが「・・・?」の反応でした。こちらの回答で説明したらすっきり)
他にもたくさん感想をいただいたのですが(ありがとうございます!)、ひとつ、ご紹介します。
「普段体験できないようなことをさせていただき、このような機会を作ってくださったみなさまに感謝します」
大人顔負けなほどしっかりしたお言葉に恐縮です!
こちらこそ、ありがとうございました。
エッグの統括所長から皆さんにお礼をm(_ _)m
最後に、参加したエッグ・ミキサー部門の統括所長から、ホームページを通じて皆さんへ。
「毎日、人の森さんの採石場へ砂利・砂を取りに、10台以上の当社のトラックが走っています。今回、その途中にある、毎日顔を合わせる飯山小学校の皆さんと交通安全教室ができてよかったと思っています。
ダンプやミキサー車にふれ、実際に運転席や助手席に乗ったり、トラックが曲がるときに段ボールが踏まれる様子をみて、
- 死角がここにあるから、そこに入ってはいけないんだ。
- トラックが曲がるとき、内側(とくに左側)は特に危険だから、交差点の際ギリギリに立ってはいけないんだ。
ということを学んでもらいましたね。
私たちも皆さんとふれあい、PTAの方々や先生方と話す中で、歩行者・自転車から見たときの大きいトラックへの恐怖心を受け止め、私たちが運転しているのはいつでも凶器に変わりうる車なんだということを一瞬でも忘れてはならないと、改めて強く思いました。
今回の交通安全教室のあと、いつものように走っていると、歩道を歩いている子供たちが手を振ってくれるようになりました。いつかその中から『大人になったらトラックドライバーになりたい!』と一人でも言ってくれたら嬉しいです。
人の森さん、飯山小学校および学校関係者みなさま、素晴らしい機会をいただきありがとうございました。」
余談ですが、車の運転席や助手席乗車体験の際に、トラックに乗れたことがとても嬉しかったのか、ずっとピョンピョンと跳ねている児童さんもいたそうです。
こちらまで嬉しくなります♪
ほんとうに、ありがとうございました
最後になりますが、自ら陣頭指揮をとってくださった校長先生をはじめ、寒い中運営に携わってくださった先生方、PTAの皆さま、お声がけくださった人の森さんなど、様々な方々のご協力のもと、安全な交通安全教室実施が実現しましたことを、心より御礼申し上げます。
寒さ対策をして、元気に参加してくださった児童のみなさん、ありがとうございました。
地域の皆さんの理解と協力があって、私たちの仕事は成り立っています。
これからも誠意をもってがんばります!!
2022年3月16日追記
素敵な感想文がとどきました☆彡
2021年12月に行われた交通安全教室で、先日ナント全児童のみなさんから感想文が届きました。
みなさんに交通安全の大切が伝わった!!と思う感想文でとてもうれしく読ませていただきました。
交通安全教室に参加した統括所長は、目頭をあつくしながら読んでおりました(´;ω;`)ウゥゥ
【表紙も素敵な感想文】
【カラフルに色も塗ってくれてとてもステキです】
児童のみなさん、ありがとうございました!!
感想文を励みに、これからも引き続き安全運転でがんばっていきますね!!